「夫婦で飲食店を経営してわかった、役割分担の考え方」

夫婦で24時間一緒はしんどい、正直な話

お店をオープンした当初、夫とは文字通り24時間ずっと一緒でした。私たちの場合、結婚とオープンが同じ時期が重なったこともあり、なかなか大変でした(笑)

感謝こそしてもらってもいいのに嫌な想いをする言葉しか浴びせられない。感謝は一切ない、目まぐるしくて僕然とした不安しかない毎日が続きました。

好きで一緒になったはずなのに、1年も経たないうちに夫のことが嫌いになり喧嘩しかしてない。家族として大切に思えない、思われていないとまで感じるようになっていました。

本当にしんどかったです。思い出しても泣きそうになってしまう。

ただ…..

ここまでこんな書きましたが私が無知だったということや旦那さんと計画立てるのが甘かったのが原因だったんだろうなと今は思います。

ちなみに今はとっても仲良しです。(笑)

休みの日は2人で昼飲み行ったり、PCを持ち出して腰を据えて仕事の話をしたり・・・

ただ夫婦だと現実的に余計なことを思ってしまったり気遣いの欠如も出てしまうこともまた事実です。

同じような経験をしている夫婦経営の方いらっしゃるのではないでしょうか。

「うちの役割分担はこうなっている」

うちの役割分担はシンプルに言うと、旦那さんが「現場+SNS発信」、私が「それ以外全部」です。

旦那さんは現場担当なので料理を始め、メニュー構成・料理考案・従業員教育。うちのお店は毎日仕入れでメニューが変わるので、その日その日でメニューを考えるのも夫の仕事です。+SNS発信ですね。

私の担当は経理等とその他雑務。さらに毎日変わるメニューを手書きするのも私の仕事です。正直なところ世の中の達筆美文字ではないです。「下手うま」レベルで、書くたびに地味に嫌なんです。(笑)

営業は昼と夜に分かれていて、昼は一切お店に立ちません。なので旦那さんとはそこで距離をとっています。

この時間がすごく私にはいい時間です。

何より朝「行ってらっしゃい」が言えるのはいいなと改めて思っています。

「距離感が夫婦経営を救った」

距離を置くようになってから、旦那さんへの見え方が変わりました。

昼の時間を別々に過ごすようになって気づいたのは、旦那さんが仕事をすることへの尊敬と感謝です。知らないうちにお店のファンが増えていて、ランチに来たお客様が夜にも来ていただけるようになったり・・・その光景を夜にお店に立ちながら見ていると、素直に「すごいな」と思えるようになりました。

ずっと一緒にいたときは目につくことばかり気になっていたのに、距離を置いたことで初めて感謝できるようになったんです。

そして不思議なことに、仕事以外での時間が楽しくなりました。一緒に飲みに行ったり、ウォーキングに行ったり、出かけることが苦じゃなくなりました。適度な距離感が、夫婦としての関係も仕事としての関係も両方良くしてくれたんだと思っています。

旦那さんの仕事ぶりを傍で見ていて、距離感はとても大事だと実感しています。物理的に離れる時間を作るだけで、相手への見え方がガラッと変わりましたね。

「口を出さないことが2番手の最大の仕事」

「口を出さない」と決めていても、目に入ってしまうと言ってしまううのが自分で嫌になります。だから昼だけでもお店にいないことが一番の解決策でした。

喧嘩したとき、ふとよぎるエピソードがあります。私の叔母が歯科衛生士で夫婦経営の歯医者さんで働いていました。叔母から「奥さんが備品チェックが厳しくて細かくて働きづらい」とよく言っていましたね。奥さんも悪気はないと思います。というより今は当たり前のことだったのかもとも思いますね。

でもそれを思い出すたびに「私は極力そうなりたくない」「従業員のためにも店にあまりいない方がいい」と思ってます。

2番手として現場に口を出さないことは、旦那さんへの信頼の表れでもあります。そして従業員にとっても、口を出す人間が少ない方が働きやすい環境になります。いないことが最大の貢献、そう割り切ってからがラクになりました。

「ルールより自然な距離感が夫婦経営を救った」

本当は話し合いをしてルールを決めていく方が堅実だしいいと思います。できる方々はルールを決めることを心からお勧めします。ただ私たちに場合、特別なルールを決めたわけではありません。決めることより最初の距離が近すぎて話し合いをする余裕がなかったのかもと振り返って思います。でも何回も何回もぶつかって気づいたら自然とお互いの距離感ができていました。

以前の旦那さんは、自分と同じように私が動けないと怒ることがありました。私も「自分が2人いると思わないでほしい」とよく言っていました。

でも今は違います。旦那さんはとても良い意味で私に多くを求めなくなり、極力お店に出さないように心がけてくれるようになりました。「ここは私じゃないといけない」という場面以外では声をかけられることも減り、気がとても楽になりました。

ルールで縛るより、お互いの得意なことを自然に任せ合う形になったことが、長く続けられている理由のひとつだと思っています。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA